仙台市青葉区芋沢│歴史ある農家の建物の本棟を丸伏せ工法で施工(葺き替え工事最終日)

屋根調査の様子はこちら→仙台市青葉区芋沢│農作業休憩所として使われていた建物の屋根の調査
前回の工事の様子はこちら→仙台市青葉区芋沢│昭和20年代に建てられた農作業休憩所の瓦桟施工から平葺きまで(葺き替え工事2~3日目)
それらの不安を解消するため、今回の工事では、より耐震性が高く、コストパフォーマンスを重視した「丸伏せ工法」で棟を施工します。
「丸伏せ工法」では、屋根と冠瓦をしっかりと強力棟金具で連結することにより、棟が一体化して安定します。また、のし瓦を積まず、鬼瓦も使用しないので、材料と工期を共に削減できますし、棟の軽量化も図れます。つまり、強力固定と軽量化でこれまでの棟よりも耐震・耐風に優れた棟となり、それを低コストで実現できるのです。
それでは、その「丸伏せ工法」での本棟施工の様子をご紹介します。

まず最初に前回の工事で取り付けた耐震用の強力棟金具(黄色の丸印)に、防腐処理を施した垂木(タルキ)という木材を固定します。

この垂木と強力棟金具が今回の「丸伏せ工法」の重要ポイントです。ここがしっかり施工されていないと丈夫な棟になりません。今回の工事の肝(きも)です!


この建物の棟の端は、隣の建物の軒下に繋がっている場所なので軒下に潜り込んでの作業となります。なかなかきつい体勢です。

大きな丸を被せることによって、より雨漏りしにくい棟の構造となります。

ここで使うビスには、頭にパッキンがついているのでビス穴から水が浸入する心配はありません。この部分は解体前には鬼瓦が付いていましたが、今回は巴(ともえ)を付けました。迫力はありませんが、雨仕舞の点では安心です。

この7寸丸の施工が終われば、葺き替え工事の全工程が完了です。





解体前の棟よりもだいぶ軽量になり、大きな地震や台風が来ても安心です。
今回の「丸伏せ工法」は、耐震・耐風・軽量・高耐久でコストパフォーマンスに優れているので、古い和瓦の屋根で、棟の耐震改修や軽量化をご検討中のお客様におすすめの工法です。
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