石巻市元倉の葺き替え施工中の現場です。
こちらのお宅では東日本大震災で被災後10年が経ち、屋根全体の傷みが激しいために、既存のトタン瓦棒からSGL鋼板(次世代ガルバリウム鋼板)の立平葺き屋根材への葺き替えを行います。
これまでの工事では、トタン瓦棒屋根を解体し、野地板の増し張りまでを行いました。
ここに防水シートを張り、新しい屋根材を施工します。
屋根の軒先から棟へ向かって重ねながら防水シートを
張っていきます。防水シート
を重ねる際は、上下の重なりを100mm以上、左右の重なり
を200mm以上
取ります。防水シートの防水性を生かすには施工の仕方が大変重要なのです。
防水シートはタッカーというホッチキスのようなもので野地板に針で
固定します。
改質アスファルトルーフィングは、シール性に優れており、タッカーの針や釘を打ち込んでも熱で膨張して穴をしっかりとシールして雨水の浸入を防ぎます。
防水シートの施工が完了しました。
これからいよいよ新しい屋根材を葺いていきますが、屋根材を葺いた後は簡単には修正できない部分ですので、平葺きをする前にしっかりと点検を行います。
立平ロック
今回の葺き替え工事では、株式会社セキノ興産より販売されている『立平ロック』という屋根材を使用します。
縦葺き屋根材の一種で、排水性が高く、緩やかな屋根勾配でよく使用されています。また大変軽量で耐震性にも優れた屋根材です。旧式の瓦棒屋根とは違って、心木を使用しないハゼ止め仕様のシンプルな形状で、和風のお宅でも洋風なお宅でも合うデザイン性です。
『20型』とは嵌合部の高さが20mmであることを表し、他に『25型』『32型』などの種類があります。
素材はガルバリウム鋼板が主流で、他にもフッ素樹脂塗装GL鋼板やカラーGL鋼板等が使用できますが、今回はSGL(次世代ガルバリウム)鋼板の立平ロックを使用します。
立平ロック)をビスで固定したら、また新しい屋根材を
ハゼ部を重ね、
嵌合させて葺いていきます。
平葺きが終わったら、立平ロックのハゼ部(凸部)
の
軒先に『軒先キャップ』を取り付けます。
この軒先キャップを取り付けると、屋根材の断面(小口)の目隠しになるだけでなく、軒先からの雨水の浸入を防いで屋根を守ります。
この軒先キャップも立平ロック屋根材と同じ鋼材・同じ色で加工しています。
立平ロックの軒先部分に軒先キャップを取り付け、嵌合部に
雪止金具を固定したら、平葺きは完了です。
次回、棟板金と雨押えを取り付けて葺き替え工事の仕上げとなります。
次回の工程はコチラ→石巻市元倉│工事の仕上げは本棟と壁際の施工(立平ロック葺き替え工事④)
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