2024.10.22
遠田郡美里町で2階のベランダ屋根を既存の塩ビ製波板屋根から耐久性の高いポリカ波板へ全面張替え工事を行ってきました。こちらのお宅は経年劣化で脆くなっていた塩化ビニール製の波板屋根が先日の強風で一部が外れて飛ばされてしまいました。調査の様子はこちら→遠田郡美里町│強風で飛ば…
遠田郡美里町の葬祭会館の板金屋根が、11年前の東日本大震災の揺れで変形したために、
変形した箇所の葺き替えを行うことになりました。
今回は、既存屋根の部分解体とルーフィング施工の様子をご紹介します。
ご覧の通り、こちらの屋根の周囲全体はパラペットで覆われており、他に大きな被害もなかったため、地震の直後には被害に気づかず、最近遠くから眺める機会がたまたまあって、ようやく屋根が変形してることに気づいたそうです。
地震の揺れで中央部分に力が集中してしまったのか、屋根の南北面ともに真ん中が変形して大きく盛り上がっています。
折れ曲がった部分は塗装が剥がれ、錆びが進んでいます。
その他にも、経年劣化のため全体的に錆びが気になります。
特にLアングルを固定していた雪止金具の錆びが目立ち、錆び移りも心配です。
本来ならば、屋根全体の葺き替えをご提案したいところですが、お客様のご予算が限られている
ため、葺き替えは変形のひどい屋根中央部分のみ
行うこととなりました。
他に、錆びたLアングル固定金具の交換と、屋根材劣化の進行を抑えるために全体的な塗装工事も行います。
今回は、工事を最小限に済ませるために、変形の酷い屋根中央部分だけをSGL鋼板(次世代ガルバリウム鋼板)の屋根材へ葺き替えます。
そのため、解体は葺き替えする中央部分のみ行います。具体的には、左の航空写真の赤く塗りつぶした部分のみを解体します。
早速解体を始めます。
まずは屋根てっぺんにある棟板金から
解体します。この棟板金は葺き替えの際に再利用するので、傷をつけないように丁寧に取り外します。
棟板金を撤去すると、木下地(ヌキ板
)が現れます。
この木下地も
解体します。
既存の屋根材を切断した部分は、新しく交換する屋根材との境目になります。
この部分で雨水が横走りをして屋根に浸水しないよう、折り返し(雨返し)を付けます。
既存屋根材の
切断部の上から下まで、手作業で
折り
返し
を付けました。
細かい作業ですが、雨水の浸入を防ぐための大事な工程です。
こちらの屋根は、下地材にセメントボードが使用されており、通常の
ルーフィングを固定する針(ステープル)を刺すことができません。
そのため、今回は「タディスセルフ」という粘着層が裏全面に付いた改質アスファルトルーフィング材を使用します。
タディスセルフの貼り方は、ステープルで固定しない以外は
通常のルーフィングと同じです。
施工マニュアルに従い、軒先から棟に向かって十分な重なりを取りながら、貼り付けていきます。
タディスセルフを貼り終えたら、ブルーシートで養生して本日の工程は完了です。
雪止金具を交換する予定です。
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