こちらが今回、雨漏り調査のご依頼のあった蔵です。
お客様のお宅は先祖代々続く
農家で
、この蔵は築110年が経過しているそうです。
昭和26年に一度、土葺きから乾式工法の屋根へと大規模な改修工事をしているそうです。
早速、屋根に上って調査をします。
屋根材には土瓦が使用されています。
すぐに屋根の真ん中部分の瓦が広範囲でズレていることがわかりました。
こちらも土瓦が大きくズレています。
これが雨漏りの主な原因だと思われます。
土瓦自体にも苔や汚れがあり、経年劣化が目立ちます。
瓦が大きくずれた箇所からは屋根下地がむき出しになっている部分がありました。
覗いてみると、昭和26年の改修時に施工された瓦桟と杉皮が確認できます。
杉皮は、現在使用されている防水シート(ルーフィング材)が登場する以前、防水紙として屋根の下葺きに使われていました。
こちらは棟部分です。
棟瓦やのし瓦は粘土で固定されています。年数が経過しているため粘着力が弱まり、非常に崩れやすい状態です。
切妻のてっぺんには立派な鬼瓦が付いています。
この鬼の足部分も粘土で固定されており、棟部分と同様に不安定な状態です。
雨漏りは平部の瓦のズレ
が大きな原因でしたが、
1回目の改修工事から70年以上も経っていることもあり、下地や粘土の経年
劣化も
見受けられます。
杉皮の下の野地板も、恐らく劣化していることが予想されます。
土瓦の傷みも気になるところですので、お客様には三州陶器和瓦への葺き替えをご提案しました。
具体的には、一旦、現在の土瓦と屋根下地を解体、野地板を補強、改質アスファルトルーフィングに張り替えた後、新しい瓦を葺く工事となります。
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