やっばり「粘土瓦」○自然素材を焼いた瓦
広辞苑によれば、「瓦」は「粘土を一定の形に固めて焼いたもの」。したがって瓦は天然素材の粘土製屋根材です。セメントや金属の屋根材に○○瓦という名前が付けられている場合もありますが、本来の意味では粘土瓦を「瓦」といいます。
○瓦の歴史
一説では瓦の歴史は5000年前のギリシア文明にさかのぼります。
現存する最古の瓦は3000年前に作られた中国の瓦です。
日本には約1420年前、仏教伝来とともに伝えられました。
当時の瓦が今でも奈良・元興寺の屋根に使われています。
○もっとも耐久性の高い材料・進化する粘土瓦
「焼きものは、人類が造った素材の中で、もっとも耐久性が高いもの」といわれます。粘土を焼くという単純な方法が、実は金属やセメント、プラスチックよりはるかに高い耐久性を実現しています。
粘土瓦は1000~1300℃の高温で焼かれた製品です。JISでは製法や形状により分類され、また高い品質を維持するため、様々な試験なども決められています。粘土瓦は様々な機能を持ち進化してきました。今でも快適な生活のための重要なツールとなっています。